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特集 ワクチン対策の現状と課題
11.ロタウイルスワクチン
Rotavirus vaccine
津川毅
1
,
堤裕幸
2
Tsugawa Takeshi
1
,
Tsutsumi Hiroyuki
2
1札幌医科大学医学部小児科学講座
2札幌医科大学医学部小児科学講座 教授
キーワード:
ロタウイルス
,
ワクチン
,
胃腸炎
,
予防
Keyword:
ロタウイルス
,
ワクチン
,
胃腸炎
,
予防
pp.112-118
発行日 2013年1月25日
Published Date 2013/1/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201302112
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現行のロタウイルスワクチン(ロタリックス®,ロタテック®)の有効性と安全性は大規模臨床試験で2006年に報告された。2009年にはWHOがロタウイルスワクチン定期接種を勧奨し,現在は世界120カ国以上で認可され,約30カ国で定期予防接種に組み込まれている。わが国においても,2011年にロタリックス®が,2012年にはロタテック®も発売されたが定期接種化はされておらず,接種回数の違い(2回と3回),腸重積症の副反応などの課題もある。今後はロタウイルスワクチン接種方法の明確化とともに,ワクチン導入による疫学的変化のモニタリングも必要である。