連載 薬剤師が知っておくべき 臓器別画像解析の基礎知識 93
15.口腔外科分野 5)顎変形症の画像診断
児玉泰光
1
,
髙木律男
2
1新潟大学大学院医歯学総合研究科顎顔面口腔外科学分野 講師
2新潟大学大学院医歯学総合研究科顎顔面口腔外科学分野 教授
キーワード:
顎変形症,頭部X線規格写真(セファログラム),下顎前突症,顎矯
正手術,Le Fort I型骨切り術,下顎枝矢状分割術
Keyword:
顎変形症,頭部X線規格写真(セファログラム),下顎前突症,顎矯
正手術,Le Fort I型骨切り術,下顎枝矢状分割術
pp.1955-1959
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.20837/12018091955
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顎変形症は上顎骨または下顎骨,あるいは両者の位置や大きさ,形態などの変形によって顎顔面の形態異常と咬合の審美的不調和を示すものである。加えて,形態的な不調和は,咀嚼や嚥下,発話といった機能面にも影響を及ぼすため,その病態の「診断」は多岐にわたる。形態の診断には,正面および側面頭部X線規格写真(セファログラム)やパノラマX線写真,単純CT(computed tomography)が広く用いられている。特にセファログラムは簡便で客観性があり,経時的な比較検討が可能なことがその特徴である。本稿では顎変形症の診断,その治療として行われる顎矯正手術に関する画像診断について,下顎前突症の治療経過を例に概説する。