連載 薬剤師が知っておくべき 臓器別画像解析の基礎知識 89
15.口腔外科分野 1)歯性感染症の画像診断
小玉直樹
1
,
髙木律男
2
1新潟大学大学院医歯学総合研究科顎顔面口腔外科学分野
2新潟大学大学院医歯学総合研究科顎顔面口腔外科学分野 教授
キーワード:
う蝕(むし歯),歯周炎(歯槽膿漏),智歯(親知らず)周囲炎,歯性上顎洞炎
Keyword:
う蝕(むし歯),歯周炎(歯槽膿漏),智歯(親知らず)周囲炎,歯性上顎洞炎
pp.1131-1134
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/12018051131
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歯性感染症とは,う蝕(むし歯)や歯周炎(歯槽膿漏)の原因となる細菌による感染のため,炎症が口腔内および周囲の組織に波及する疾患である。一般社団法人日本感染症学会(JAID)と公益社団法人日本化学療法学会(JSC)が刊行する「JAID/JSC感染症治療ガイド」では,2014年版から「歯性感染症」の項が加えられ1),抗菌剤の選択や治療に関する指針が示された。
本稿では,歯性感染症の原因となるう蝕や歯周炎の発症要因に加え,画像診断として歯性感染源や歯性上顎洞炎の症例を提示し,概説する。