第 II 部 注目の新薬
「スピオルト®レスピマット®28 吸入,同60 吸入」
一ノ瀬正和
1
1東北大学大学院呼吸器内科学分野・教授
pp.249-255
発行日 2017年1月31日
Published Date 2017/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201713249
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スピオルト®レスピマット®は,慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者に対する新規薬剤で あり,長時間作用性抗コリン薬(LAMA)であるチオトロピウム臭化化合物と長時間作用性β2 刺激薬(LABA)であるオロダテロール塩酸塩の配合吸入薬である。LAMA,LABA の単剤投与に比べ,有意な気管支拡張効果と肺容量減少作用を示し,COPD 患者症状を大きく改善させる。1日1回投与であり,患者の利便性も高く,治療へのアドヒアランス向上も期待できる。
スピオルト®レスピマット®は,COPD 増悪抑制や身体活動性向上に関しても十分その効果が期待でき,現在検討が進んでいる。