連載 薬剤師が知っておくべき 臓器別画像解析の基礎知識 76
12.耳鼻咽喉科分野 6)頭頸部悪性リンパ腫の 画像診断
古川まどか
1
1神奈川県立がんセンター頭頸部外科・医長
キーワード:
頭頸部,悪性リンパ腫,画像診断,超音波診断
Keyword:
頭頸部,悪性リンパ腫,画像診断,超音波診断
pp.969-973
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201704005
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頭頸部は,悪性リンパ腫の好発部位である。頸部リンパ節や咽頭に腫瘍を形成するため,癌との鑑別が重要であり,超音波診断は質的診断に有用である。病変の広がりを診断するには,超音波診断に加え,造影CT(computed tomography),MRI (magnetic resonance imaging),PET(positron emission tomography)-CTが用いられる。
詳細な病理分類,治療方針決定には組織生検が必要であるが,リンパ節生検は癌のリンパ節転移の場合には避けるべき処置であるため,画像診断や穿刺吸引細胞診で悪性リンパ腫である可能性を十分確認した後にリンパ節生検を施行すべきである。