特集 薬剤師に必須となる検査値の理解 ~医師からのアドバイスと知っておくべきポイント~
5.腎機能検査,尿検査の読み方
吉見祐輔
1
1名古屋第二赤十字病院総合内科
pp.1275-1279
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201605093
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腎障害は,急性の腎障害である急性腎障害(Acute Kidney Injury:AKI)と慢性の腎障害である慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)に分類される。腎機能の正確な評価は薬剤投与量の設定において非常に重要であるが,その評価はなかなか難しい。クレアチニンは簡便で評価しやすい反面,体格や体重によって影響を受けるため,糸球体濾過量(glomerular filtration rate:GFR)を推定する必要がある。また近年では,シスタチンCによるGFRの推定が有用とされるので活用したい。 検尿(尿定性検査)については,尿潜血,尿蛋白,尿糖,ケトン,白血球定性,亜硝酸塩,などの項目が評価される。