メディカルトレンド 学会・ニュース・トピックス
第37回日本病院薬剤師会近畿学術大会 大会テーマ「広がり,高まるニーズに 応える薬剤師 天気晴朗なれど波高し」
pp.812-818
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201603812
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
第37回日本病院薬剤師会近畿学術大会が1月23~ 24日,神戸市内の神戸国際展示場で開催された。大会テーマは「広がり,高まるニーズに応える薬剤師 天気晴朗なれど波高し」,大会長は兵庫県病院薬剤師会会長・橋田 亨氏。(神戸市立医療センター中央市民病院院長補佐/薬剤部長)。近畿2府4県の病院薬剤師会が,毎年,開催地を持ち回りで実施している近畿学術大会も,今回で37回目を数え,医療に従事する薬剤師の情報交流,研鑽の場として確固たる地位を得た。また参加者数も4,000人を超え,近畿地区だけでなく全国からも多くの医療関係者が参集している。超高齢社会の到来により,日本の医療は診療機関の機能分化や地域包括化へと大きく方向転換しており,真に社会から必要とされる医療職となるためには,薬剤師はより一層研鑽を積み,医療チームの欠かせない一員となることが求められている。5年前,同じ神戸で開催された第32回大会の際のテーマは,「新しい薬剤師の船出 医療の大海に向けて宜(よう)候(そろ)」であった。漕ぎ出した大海の波は高かったことが,今回の大会テーマには滲んでいるが,その波濤の高さはまた,薬剤師への期待の大きさをも表していると言えるだろう。大会では,シンポジウム「地域包括ケアと病院薬剤師の役割」が催され,地域医療の中での薬剤師のあるべき姿が討議された。