連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わりPART II .服薬指導と病棟活動(96)
医療用麻薬服用患者における レスキュー薬の自己管理へ 向けた取り組み
吉羽真由美
1
1秀和総合病院薬剤
pp.153-157
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201508153
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
がん患者に見られる突出痛に対応するには,患者が痛みの発生後,直ちにレスキュー薬を使用できる状況にすることが重要である。 秀和総合病院では,突出痛があった際に痛みを我慢している事例や,痛みが発生したタイミングでレスキュー薬を服用できていない事例が発生していた。さらに,ROO(Rapid-onset opioid)製剤が採用となり,効果を最大限に発揮させるためにも,自己管理の環境整備が必要となった。 今回,医療用麻薬服用患者において,レスキュー薬のみではあるが自己管理を開始したので,その取り組みについて紹介する。