発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201503965
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概念も定まらず,それを語る人の数ほど定義が混沌としているレギュラトリーサイエンス(RS)が国の公文書の中にも侵入し始めている。本稿では,無能な官僚ほどなぜこの語彙を好んで使うのか,何が問題であるのかを浮き彫りにすべく,努力した。役人の天下りのポストをいかに増やすかの巧妙な手口の一端をも垣間見た。ここに記したRSは,すべて“レギュラトリーサイエンス”の略である。また本当のバーチャルでない科学は“アカデミックなサイエンス・科学”と表現した。そして学問・学の集大成としてアカデミックな科学が存在するという考え方をBaseとした。RSにはBaseとなる学問がない故にバーチャル(幽霊)であり,実体がない。また拠り所とする学問は,既に存在する正統派学問のつまみ食いに過ぎない。