特集1 実用可能な新しい製剤技術の進歩と将来展望
2.エレクトロスプレー法を利用した製剤設計
川上亘作
1
1物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点(MANA)生体機能材料ユニット・MANA研究者
pp.2153-2157
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.20837/12014092153
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本稿では,エレクトロスプレー法を利用した製剤化研究を紹介する。エレクトロスプレー法とは,溶液に高電圧を印加することによって微細液滴を発生させる手法であり,常温・常圧にて容易に固体ナノ~マイクロ粒子を調製することができる。難水溶性薬物に対しては,非晶化・ナノ化を行い,その溶解性を改善する手法として有用であり,タンパク質溶液に温度ストレスをかけることなく,固体粒子化することもできる。以下,これらおのおのの例と,今後の展望について解説する。