特集 睡眠・眠りの基礎と臨床
7.レム睡眠行動異常症と神経変性疾患
宮本智之
1
1獨協医科大学越谷病院神経内科・主任教授
pp.1587-1590
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201406101
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
レム睡眠行動異常症(REM〔rapid eye movement〕sleep behavior disorder:RBD)は,夢の内容に沿った複雑な動作や行動を起こすレム睡眠に関連した睡眠時随伴症の一つであり,その推定有病率は0.5%とされている。RBDは睡眠の症状以外に,便秘,心臓交感神経機能異常などの自律神経障害を伴うことが多く,RBDはレビー小体関連疾患として注目されている。RBDを継続的にフォローアップすることによって,神経変性疾患を早期発見し,今後の治療の開発によってdisease modifying drug therapyが実現できることが期待されている。