Japanese
English
研究と報告
レム睡眠行動障害における患者背景の検討
Backgrounds of REM Sleep Behavior Disorder
竹内 暢
1,2
,
内村 直尚
1
,
小鳥居 湛
2
,
前田 久雄
1
Noboru TAKEUCHI
1,2
,
Naohisa UCHIMURA
1
,
Tatayu KOTORII
2
,
Hisao MAEDA
1
1久留米大学医学部神経精神医学講座
2小鳥居諌早病院
1Department of Neuropsychiatry, Kurume University Hospital
2Kotorii Isahaya Hospital
キーワード:
REM sleep behavior disorder
,
Background
Keyword:
REM sleep behavior disorder
,
Background
pp.1241-1245
発行日 2002年11月15日
Published Date 2002/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902742
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【抄録】 レム睡眠行動障害の患者35人(男性34人,女性1人:平均年齢65.1歳)について,患者背景を検討した。対象は50歳代以降の男性が多かった。初診時での夜間の異常行動は,睡眠障害国際分類では,全例で重症であったが,ほとんどの症例で症状初発から平均10年以上経過していた。また経過中異常行動により外傷を負った者は,34.3%に上った。症状誘因には,アルコール,ストレスが認められたが,特に誘因のないものも多かった。夢内容は抗争的なものが多く,不快な情動が伴っていた。不眠を訴える者は30%弱であったが,不眠群では非不眠群に比べて飲酒機会が多く,アルコールを入眠目的で使用して,異常行動を増悪させていた。
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