いま知っておきたい! 内科最新トピックス (第8章)神経・筋
てんかん治療の選択肢はどこまで広がったか 新規抗てんかん薬の導入と外科的治療の進歩
廣澤 太輔
1
,
寺田 清人
1国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター 神経内科
キーワード:
抗けいれん剤
,
てんかん
,
投薬計画
,
Gabapentin
,
Lamotrigine
,
Levetiracetam
,
Topiramate
,
脳梁離断術
,
迷走神経刺激療法
Keyword:
Anticonvulsants
,
Drug Administration Schedule
,
Epilepsy
,
Split-Brain Procedure
,
Vagus Nerve Stimulation
,
Etiracetam
,
Gabapentin
,
Lamotrigine
,
Topiramate
pp.1168-1171
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016044859
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新規抗てんかん薬としてgabapentin,topiramate,lamotrigine,levetiracetamが難治性部分てんかんの併用療法として近年使用可能となり,さらにlamotrigine,levetiracetamは単剤使用が可能となった.新規抗てんかん薬が導入されたことで,第一選択薬に大きな変わりはないが,第二選択薬以降の選択肢が広がった.外科手術には,根治手術と緩和手術がある.根治手術は内側側頭葉てんかん,限局性病変を認める部分てんかんの手術成績がよい.迷走神経刺激療法は治療2年後までに発作が平均50~60%減少し,治療5年後では約60%の患者で発作が50%以上減少することが報告されている.脳梁離断術の転倒発作抑制率は約80%と高い.
©Nankodo Co., Ltd., 2015