第 III 部 治療における最近の新薬の位置付け~新薬の広場~
抗 菌 薬
新谷智則
1
,
塚本仁
2
,
中村敏明
3
,
政田幹夫
4
1福井大学医学部附属病院薬剤部
2福井大学医学部附属病院薬剤部 薬剤主任
3福井大学医学部附属病院薬剤部 副薬剤部長
4福井大学医学部附属病院薬剤部 教授・薬剤部長
pp.299-307
発行日 2013年1月31日
Published Date 2013/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201313299
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2012年に本邦で発売,承認となった新たな薬剤は,キャンディン系薬剤として国内2剤目となる抗真菌薬カスポファンギン(カンサイダス®),多剤耐性菌に対して有効性を示すチゲサイクリン(タイガシル®)である。その他,国内における開発状況としては,多剤耐性緑膿菌の治療薬として海外で使用されているコリスチンが承認申請準備中である。また,メロペネム(メロペン®)の細菌性髄膜炎患者を対象とした第III相臨床試験や新規βラクタマーゼ阻害剤Avibactam を配合したCeftazidime-Avibactam が複雑性尿路感染症,複雑性腹腔内感染症などの患者を対象として第III相臨床試験が進行中である。