小児・妊婦・高齢者に対するIBD診療
小児の炎症性腸疾患の特徴
清水 俊明
1
1順天堂大学 医学部小児科
キーワード:
Crohn病
,
炎症性腸疾患
,
小児医療から成人医療への移行
Keyword:
Crohn Disease
,
Inflammatory Bowel Diseases
,
Transition to Adult Care
pp.107-112
発行日 2017年3月20日
Published Date 2017/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2017217809
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小児の炎症性腸疾患(IBD)に認められる成人と比べての特徴は,その発症に遺伝的要因の関与が強いこと,乳幼児例では免疫異常を鑑別する必要があること,重症例が多く進展が早いこと,成長障害に注意が必要であること,心理社会的要因の影響を考慮すべきこと,およびこれらの理由などにより治療方法の選択が成人とは異なることなどが挙げられる.小児のIBDの特徴として,成長障害が問題になることが多く,早期の炎症抑制や最小限のステロイド使用,および適切な栄養療法により成長障害に十分留意した治療・管理が必要となってくる.
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