腸管悪性リンパ腫
症例 Burkittリンパ腫 診断と治療
森山 一郎
1
,
鈴宮 淳司
,
高橋 勉
,
熊野御堂 慧
,
池尻 文良
,
川上 耕史
,
井上 政弥
,
三宅 隆明
,
三上 博信
1島根大学 医学部腫瘍センター腫瘍・血液内科
キーワード:
Burkittリンパ腫
,
胃腫瘍
,
回腸腫瘍
,
腫瘍多剤併用療法
,
十二指腸腫瘍
,
消化器系内視鏡法
,
腹部X線診断
,
致死的転帰
,
Rituximab
,
小腸切除
,
CVAD Protocol
Keyword:
Rituximab
,
Burkitt Lymphoma
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Duodenal Neoplasms
,
Ileal Neoplasms
,
Radiography, Abdominal
,
Stomach Neoplasms
,
Endoscopy, Digestive System
,
Fatal Outcome
,
CVAD Protocol
pp.285-291
発行日 2015年5月20日
Published Date 2015/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2015241482
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Burkittリンパ腫(Burkitt's lymphoma;BL)は分裂速度の非常に速いB細胞リンパ腫である.腹部を中心とした節外病変を多く認め,腹痛や嘔吐,消化管出血,腸重積を主訴として発症することがある.また,骨髄や中枢神経系への浸潤もしばしば認める.診断は臨床像,病理組織像,Ki-67(MIB-1)の100%近い陽性率,BCL-2陰性などの免疫染色所見,MYC遺伝子の転座などの遺伝子検索を行い総合的に行う.治療は分裂速度が速いため治療強度の強いCODOX-M/IVAC療法やhyper-CVAD療法といった多剤併用化学療法が用いられ,中枢神経系への予防的治療も行われる.また,リツキシマブの多剤併用化学療法への上乗せ効果がみられる.今回,われわれは消化管病変を有するBurkittリンパ腫の2例を報告する.
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