変わりゆくリンパ腫の診断と治療-一般外来での初発症状から最新治療まで リンパ腫の各病理組織型の治療と予後
Burkittリンパ腫
青木 定夫
1
1新潟薬科大学 薬学部病態生理学研究室
キーワード:
Burkittリンパ腫
,
Cytarabine
,
Methotrexate
,
腫瘍多剤併用療法
,
Rituximab
,
CVAD Protocol
,
ANAVACYM Protocol
,
IVAC Protocol
,
EPOCH Protocol
Keyword:
Rituximab
,
Burkitt Lymphoma
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Cytarabine
,
Methotrexate
,
ANAVACYM Protocol
,
CVAD Protocol
,
EPOCH Protocol
,
IVAC Protocol
pp.1325-1327
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016244776
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Burkittリンパ腫は高悪性度非Hodgkinリンパ腫で,成人では予後不良の疾患と考えられてきたが,近年,小児科領域で治療に用いられる強力化学療法と抗CD20抗体を併用した免疫化学療法の成人例への導入で,予後が改善した.治療レジメンにはR-CODOX-M/R-IVAC,R-HyperCVAD,DA-REPOCHなどがあるが優劣は明らかではなく,毒性の差を考慮して患者の状況によって使い分けていくべきである.感染症対策など十分な支持療法が必要である.50歳を超える症例や高齢者では強力な治療が十分に行えないことが少なくなく,治療成績が必ずしも良好といえないことに注意する.
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