大腸側方発育型腫瘍(LST)-新たな時代へ
『大腸癌取扱い規約』における呼称"LST"の扱い
林 奈那
1
,
田中 信治
,
中土井 鋼一
,
寺崎 元美
,
岡 志郎
,
茶山 一彰
1広島大学病院 内視鏡診療科
キーワード:
大腸内視鏡法
,
鑑別診断
,
分類
,
用語法
,
側方発育腫瘍
,
癌取扱い規約
Keyword:
Classification
,
Colonoscopy
,
Diagnosis, Differential
,
Terminology as Topic
pp.9-14
発行日 2014年1月20日
Published Date 2014/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2014091119
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大腸側方発育型腫瘍(laterally spreading tumor;LST)という用語は,工藤進英らによって提唱された水平発育する腫瘍群に対する呼称である.したがって,表層拡大型食道癌や胃癌に対応するものであり,肉眼型の一つとは異なる.2013年7月に改訂された『大腸癌取扱い規約(第8版)』に,その定義と典型画像が掲載され名実ともに本邦での公用語として認められた.「LST」は大腸癌の発育進展において重要な役割を演じているとともに,その細分類をpit patternとともに評価することは,病変の治療方法選択に必須である.
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