小児の骨-胎生期から思春期まで
小児におけるリン代謝調節機構とくる病
長谷川 行洋
1
,
中村 由恵
,
宮井 健太郎
1東京都立小児総合医療センター 内分泌・代謝科
キーワード:
Calcitriol
,
副甲状腺ホルモン
,
リン
,
高リン酸血症
,
低リン血症性くる病
,
線維芽細胞増殖因子-23
Keyword:
Calcitriol
,
Parathyroid Hormone
,
Hyperphosphatemia
,
Rickets, Hypophosphatemic
,
Fibroblast Growth Factor 23
,
Phosphorus
pp.217-224
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2015274637
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
骨の重量の約2/3はカルシウムとリンとされる.体内のリンの大部分は(プールの場である)ハイドロキシアパタイトとして骨に存在する.血管内のリンは遊離リンとしてほとんどが存在し,カルシウムとともに,類骨,成長軟骨でのmineralizationの供給源として重要である.このため,低リン血症存在下では小児期くる病を惹起する.本稿では,血清リン濃度調節とその異常,低リン血症に伴うくる病の病態,分類をFGF23中心に概説した.
Copyright © 2015, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.