小児の骨-胎生期から思春期まで
小児におけるビタミンD代謝と骨
北中 幸子
1
1東京大学 大学院医学系研究科小児医学講座
キーワード:
Vitamin D
,
紫外線
,
食生活
,
鑑別診断
,
骨組織リモデリング
,
ビタミンD依存性くる病II型
,
ビタミンD依存性くる病I型
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Feeding Behavior
,
Ultraviolet Rays
,
Vitamin D
,
Bone Remodeling
,
Vitamin D Hydroxylation-Deficient Rickets, Type 1A
,
Vitamin D-Dependent Rickets, Type 2A
pp.209-216
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2015274636
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ビタミンDは,食事からの摂取と,皮膚における紫外線による合成により供給される.このビタミンDは,生体内で2段階の水酸化過程により活性型ビタミンDとなり,カルシウム恒常性維持などの作用を呈する.ビタミンDの作用が不足することにより,くる病や低カルシウム血症を起こす.代表的な疾患として,最近増加しているビタミンD欠乏症と,先天性のビタミンD依存症がある.ビタミンD欠乏症増加の背景や,これらのビタミンD作用不足による疾患の概要,診断,治療について述べる.
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