サルコペニアと骨代謝
サルコペニア発症のメカニズム
宮崎 剛
1
,
森 秀一
,
重本 和宏
1東京都健康長寿医療センター東京都老人総合研究所 老年病研究チーム運動器医学
キーワード:
Cytokines
,
筋タンパク質
,
再生
,
神経筋接合部
,
廃用症候群
,
骨格筋衛星細胞
,
筋肉減少症
,
タンパク質分解
Keyword:
Muscle Proteins
,
Neuromuscular Junction
,
Regeneration
,
Cytokines
,
Muscular Disorders, Atrophic
,
Satellite Cells, Skeletal Muscle
,
Sarcopenia
,
Proteolysis
pp.99-107
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2013172551
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サルコペニアとは,加齢に伴い骨格筋の筋肉量および筋力が徐々に低下していく現象である.サルコペニアは,高齢者の骨折・寝たきりにつながり,ADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)を低下させる.超高齢社会を迎えた日本においてサルコペニアを克服することは,社会全体に利益をもたらすと考えられる.また,基礎代謝の低下から生活習慣病に罹りやすくなるおそれもあり,加齢に伴うサルコペニア発症のメカニズムを解明し,その改善および予防のための対策を講じることは今後さらに重要になると思われる.本稿では,サルコペニアに特徴的な病態とその発症のメカニズムについて概説する.
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