胆管結石の治療
EPBD(内視鏡的乳頭バルーン拡張術)による胆管結石の治療
馬淵 正敏
1
,
安田 一朗
,
土井 晋平
,
辻川 尊之
,
関根 一智
1帝京大学医学部附属溝口病院 消化器内科
キーワード:
術後合併症
,
膵炎
,
総胆管結石症
,
治療成績
,
内視鏡的乳頭バルーン拡張術
Keyword:
Pancreatitis
,
Postoperative Complications
,
Treatment Outcome
,
Choledocholithiasis
pp.37-40
発行日 2016年12月20日
Published Date 2016/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017129538
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総胆管結石に対する内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD)は,ERCP後膵炎に対する懸念から現在欧米ではほとんど行われていない.一方,本邦においては今なお広く行われており,とくに出血傾向のある患者では良い適応とされている.これまでの報告においても,小結石例では内視鏡的乳頭切開術(EST)と比較した治療成績は同等であり,偶発症も早期偶発症の発生率に有意差がなく,胆管炎・結石再発といった後期偶発症の発生はむしろ有意に低いという報告がある.適応を慎重に吟味し,手技を慎重に行えば利点のある治療法である.
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