いわゆる"早期の膵癌"-その発生機序と診断
最近の話題 生物学的マーカーによる早期の膵癌の診断
小林 隆
1
,
久津見 弘
,
八木 洋輔
,
酒井 新
,
吉中 勇人
,
西海 信
,
吉田 優
,
東 健
1神戸大学 大学院医学研究科内科学講座消化器内科学分野
キーワード:
腫瘍DNA
,
核酸反復配列
,
感度と特異度
,
腫瘍マーカー
,
膵臓腫瘍
,
Apolipoprotein A-II
,
CA-19-9抗原
,
タンパク質アイソフォーム
,
MicroRNAs
,
メタボローム
,
腫瘍の早期診断
,
DUPAN-2抗原
,
SPan-1抗原
,
LRG1 Protein
Keyword:
DNA, Neoplasm
,
Pancreatic Neoplasms
,
Sensitivity and Specificity
,
Repetitive Sequences, Nucleic Acid
,
Biomarkers, Tumor
,
Apolipoprotein A-II
,
CA-19-9 Antigen
,
Protein Isoforms
,
MicroRNAs
,
Early Detection of Cancer
,
Metabolome
,
LRG1 Protein, Human
,
DU-PAN-2 Antigen, Human
,
Pancreatic Associated Antigen, SPan-1
pp.1749-1754
発行日 2016年11月20日
Published Date 2016/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017095248
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膵癌の診断的バイオマーカーにはCA19-9を凌駕するものが未だ存在しないが,近年の分析技術の革新によって,探索の主体はこれまでの蛋白質から,血中循環DNAやnon-coding RNA,エクソソーム,メタボロームなどに拡大し,有力なバイオマーカー候補が次々に報告されるようになった.いずれの生体分子も今後の検証が不可欠ではあるが,画像的な診断技術の向上とも相まって,早期検出や良性疾患との鑑別に有用なバイオマーカーが実用化されることが期待される.
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