悪性消化管狭窄に対する最新マネージメント
悪性小腸狭窄に対するステント治療 術後再建腸管を含む
中原 一有
1
,
小林 慎二郎
,
路川 陽介
,
末谷 敬吾
,
森田 亮
,
伊東 文生
1聖マリアンナ医科大学 消化器・肝臓内科
キーワード:
病的狭窄
,
術後合併症
,
腫瘍
,
ステント
,
腸閉塞
,
小腸疾患
,
イレウス管
,
経皮経肝胆道ドレナージ
,
内視鏡的胆道ドレナージ
,
自己拡張型金属ステント
Keyword:
Self Expandable Metallic Stents
,
Constriction, Pathologic
,
Intestinal Obstruction
,
Neoplasms
,
Postoperative Complications
,
Stents
pp.1133-1137
発行日 2016年6月20日
Published Date 2016/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016338490
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近年,悪性消化管狭窄に対する内視鏡を用いた消化管ステント留置術が普及してきている.しかし,小腸や術後再建腸管では,通常の内視鏡で狭窄部へ到達することは困難であり,遠位腸管へ挿入可能なバルーン内視鏡でも鉗子口が細径であること,有効長が長いことなどの理由から,鉗子口を通じた消化管ステント留置は不可能である.われわれは,バルーン内視鏡を用いて狭窄部まで到達し,その後オーバーチューブを留置してスコープを抜去し,オーバーチューブを通じてステントのデリバリーシステムを挿入してステントを留置する方法をおもに行っている.小腸や術後再建腸管狭窄に対する消化管ステント留置の実際と,その適応や工夫,注意点を概説する.
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