発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014353893
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症例は80歳代の男性で、近医にて貧血の原因検索目的に施行された上部消化管内視鏡検査で胃前庭部の隆起性病変を指摘され、精査加療目的に当科紹介となった。白色光通常観察では、萎縮性胃炎を背景とする前庭部大彎後壁に30mm大の表面隆起型病変を認めた。病変は褐色調を主体とし、口側の一部で発赤調を呈した。NBI併用拡大観察では、背景粘膜のMS patternは規則的な弧状の腺窩辺縁上皮(MCE)を呈し、MV patternは規則的なコイル状毛細血管から成り立っていた。生検診断にて癌と診断し、ESDにて一括切除を行い、最終診断はwhite opaque substance陽性の早期胃癌であった。
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