NASH-病態と治療
NASH鑑別のためのスコアリングシステム
角田 圭雄
1
,
米田 正人
,
兵庫 秀幸
,
江口 有一郎
,
小野 正文
,
岡上 武
1京都府立医科大学 大学院医学研究科消化器内科学
キーワード:
鑑別診断
,
生検
,
腫瘍過程
,
アルゴリズム
,
重症度指標
,
リスク評価
,
肝疾患-非アルコール性脂肪性
Keyword:
Algorithms
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Neoplastic Processes
,
Severity of Illness Index
,
Risk Assessment
,
Non-alcoholic Fatty Liver Disease
pp.417-422
発行日 2013年3月20日
Published Date 2013/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013182435
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NASHの診断のゴールドスタンダードは肝生検であるが,全例に肝生検を施行することは非現実的である.ALT値は線維進行例でも正常値を示すことがあり,NASHの拾い上げに有用なパラメータの確立が必要である.欧米から種々のスコアリングシステムが報告されているが,Japan Study Group of NAFLDの多施設共同研究によると,日本人においてはNASHの鑑別には血清フェリチン値,空腹時インスリン値,IV型コラーゲン7Sから成るNAFIC scoreが有用である.NASH線維化進展例の除外診断には年齢,血小板数,AST値,ALT値から成るFIB-4 indexがALT値の異常,正常にかかわらず有用で,健診など大規模集団での実用性が期待される.
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