消化管疾患に対する漢方医学からのアプローチ-現状と展望
消化管疾患に対する漢方医療の実際 functional dyspepsia/GERD
時岡 聡
1
,
梅垣 英次
,
竹内 利寿
,
太田 和寛
,
江戸川 祥子
,
原田 智
,
樋口 和秀
1大阪医科大学 第2内科
キーワード:
胃食道逆流
,
漢方薬
,
腹痛
,
食後
,
六君子湯
,
Non-Ulcer Dyspepsia
,
証
,
過敏性腸症候群
,
虚実(東洋医学)
,
腹部膨満
Keyword:
Drugs, Chinese Herbal
,
Gastroesophageal Reflux
,
Abdominal Pain
,
Postprandial Period
,
Irritable Bowel Syndrome
pp.177-182
発行日 2013年1月20日
Published Date 2013/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013120325
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機能性消化管障害(functional gastrointestinal disorders;FGIDs)に対する漢方薬治療は,「気血水」「陰陽」「虚実証」による病態把握をすることが必要だが,専門的なトレーニングがなくてもいくつかの処方は可能である.FGIDsの分野における漢方薬は,臨床での経験上効果があることがわかっていたが,いくつかの漢方薬は西洋医学的解析法によりエビデンスが得られ効果が証明されている.いろいろな生薬が配合されている漢方薬も,科学的にそのメカニズムが解明されつつあり,日常の臨床においてもそのエビデンスに基づき使用しやすくなってきた.つまり疾患単位で漢方薬を投与する診療も可能であるといえる.
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