透析膜update-生体適合性からみた評価法と特性
市販透析膜の特性(生体適合面を中心に) EVAL(エチレン-ビニルアルコール共重合体)
谷田 秀樹
1
,
政金 生人
1矢吹病院 腎臓内科
キーワード:
栄養状態
,
炎症
,
活性酸素
,
血液凝固
,
血液透析
,
血小板活性化
,
微小循環
,
生体適合性
,
Ethylene-Vinyl Alcohol Copolymer
,
血液透析膜
Keyword:
Blood Coagulation
,
Inflammation
,
Renal Dialysis
,
Microcirculation
,
Nutritional Status
,
Platelet Activation
,
Reactive Oxygen Species
,
Ethylene-vinyl Alcohol Copolymer
pp.563-567
発行日 2016年5月10日
Published Date 2016/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016266957
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親水性,非帯電性,内腔表面が平滑で構造水を有するエチレンビニルアルコール共重合体(EVAL)膜は,その特性から膜表面への非特異的な蛋白結合が少ないため,生体適合性に優れている.また循環動態を安定させ栄養状態を改善するため,MIA症候群を呈しやすい高齢透析患者に適したダイアライザであると考えられている.現在,高齢透析導入患者におけるEVALの有効性を検討する,E-HOPED-STUDYが本邦で進行中である.その結果,EVALが高齢患者の予後を改善することが期待されている.
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