発行日 2016年2月10日
Published Date 2016/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016206398
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93歳男。約1年前に他院で末期腎不全と診断され血液透析導入となり、その後維持透析へ移行し当院に転院となった。ADLは概ね自立しており、認知症も認めなかった。患者が当院での透析治療やスタッフに慣れ始めた転院2ヵ月目からフットケアを開始した。足の観察を行ったところ、両足爪と両足底に白癬を認めた。両足爪にはエフィナコナゾール(クレナフィン爪外用液10%)、両足底にはテルビナフィン塩酸塩(ラシミール)を用いて治療した。1ヵ月が経過し、治療の効果として左第一趾爪に肉眼的変化が現れ始めたことをスタッフが患者に伝えると笑顔がみられ、自分でも同部を観察し、その後も自分で両足爪の肉眼的変化をチェックするようになった。
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