発行日 2016年2月10日
Published Date 2016/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016206397
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バスキュラーアクセス(VA)評価には従来X線血管造影検査が一般的に用いられてきたが、近年では超音波検査も用いられるようになり、パルスドプラ法で得られる[血管抵抗指数(RI)][血流量(FV)]の診断的有用性が報告されている。今回、その有用性について検証するため、当院でVA不全に対してVAインターベンション治療(VAIVT)を受けた37例を対象とし、VAIVT前後にRIとFVの測定を行い、経時的変化について検討するとともに、両指標の相関性について検討した。結果、RIの平均値はVAIVT施行前に比べて施行後有意に低下し、FVの平均値はVAIVT施行前に比べて施行後有意に上昇した。VAIVT施行後の経時的変化は、RIが上昇傾向、FVが低下傾向を示し、RIはVAIVT施行3ヵ月後から有意に上昇、FVは3ヵ月後から有意に低下した。RIとFVとの間には有意な負の相関が認められた。
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