CKDにおけるサルコペニア・フレイル対策
透析患者が運動療法を続けるコツ
安藤 康宏
1
1国際医療福祉大学病院 予防医学センター腎臓内科
キーワード:
運動療法
,
血液透析
,
身体運動
,
腎不全-慢性
,
リスクマネジメント
Keyword:
Exercise Therapy
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Risk Management
,
Exercise
pp.1049-1056
発行日 2015年7月10日
Published Date 2015/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015337786
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透析患者の運動療法の普及と定着には,身体的に不活発な生活自体が重大な健康障害因子であり,安静は決してゼロリスクではないことを医療スタッフ,患者が理解したうえで,まずは現状のマンパワー,機材,環境の中で日頃の身体活動を増やすことから始め,体力や身体機能の向上に合わせて緩徐に漸増していくというのが,始めやすく,継続しやすい方法の一つだろう.具体的なプログラムやメニューは施設ごとに個別性があるので,当事者の創意工夫に委ねられる部分が大きい.しかし参加者とプログラム提供側双方の負担を減らし,メリットを増やすことを意識しつつ試行錯誤を重ねることで,患者のみならず医療スタッフ側も,楽しさとやりがいを感じられる運動療法へと育て上げていけるのではないだろうか.
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