PAD(末梢動脈疾患)フットケアを救肢・救命につなげるために必要な知識
(第9章)侵襲的治療 外科的血行再建術
児玉 章朗
1
,
古森 公浩
1名古屋大学 大学院血管外科
キーワード:
自家移植
,
下肢
,
虚血
,
血液透析
,
術後合併症
,
腎不全-慢性
,
動脈内膜切除術
,
伏在静脈
,
吻合術
,
人工血管移植
,
末梢動脈疾患
,
バイパス術
Keyword:
Anastomosis, Surgical
,
Endarterectomy
,
Kidney Failure, Chronic
,
Ischemia
,
Renal Dialysis
,
Postoperative Complications
,
Saphenous Vein
,
Transplantation, Autologous
,
Blood Vessel Prosthesis Implantation
,
Lower Extremity
,
Peripheral Arterial Disease
pp.945-953
発行日 2015年6月20日
Published Date 2015/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015274205
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Point>透析患者重症虚血肢に対する外科的手術は一般にグラフトとして自家静脈を用いる足部動脈へのバイパスを要することが多く、また石灰化も伴うため手技的に困難である症例が多い。また、感染を伴ったケースでは血行再建後も大切断になる症例もあり感染コントロールおよび心血管イベントの予防が重要である。歩行機能を維持するには踵の温存が少なくとも必須であるが、やみくもな保存的加療の継続、血管内治療の繰り返しにより救肢可能な時期を逸する症例も経験する。足病変において早期に虚血の有無を診断し、血管専門医にコンサルテーションを行うべきである。
Copyright © 2015, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.