透析患者におけるフィジカルアセスメント-看護師の観察力
他職種が求めるフィジカルアセスメント 理学療法士が求めるアセスメント
槻本 直也
1
,
橋本 哲也
1桃仁会病院 リハビリテーション科
キーワード:
血液透析
,
腎不全-慢性
,
握力
,
理学療法士
,
筋肉減少症
,
レジスタンストレーニング
,
歩行分析
Keyword:
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Hand Strength
,
Resistance Training
,
Sarcopenia
,
Physical Therapists
pp.327-331
発行日 2015年3月10日
Published Date 2015/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015158007
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介護要因の一つであるサルコペニアは,老年医学や透析医療でも取り上げられる機会が多くなっている.透析患者の発症頻度は明らかではないが,透析導入年齢が高齢化していることに加えて,腎不全や透析治療に起因する骨ミネラル代謝異常や栄養障害がサルコペニアの発症因子となっている.サルコペニアは,筋肉量減少および筋力低下,または身体機能低下を併せもつ病態である.早期発見には,握力や歩行速度を計測することで,身体機能や筋力の低下している患者をスクリーニングし,サルコペニアの可能性をもつ患者を把握することが重要である.そして重症化させないために予防的な運動療法介入を行う必要がある.
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