原疾患と合併症に合わせた透析導入と透析維持
難治性ネフローゼ症候群 とくに巣状分節性糸球体硬化症から透析導入に至る症例について
渡辺 裕輔
1
,
岡田 浩一
1埼玉医科大学 腎臓内科
キーワード:
ネフローゼ症候群
,
血液透析
,
糸球体硬化症-巣状分節性
,
腎不全-慢性
,
腎置換療法
,
ブラッドアクセス
Keyword:
Kidney Failure, Chronic
,
Glomerulosclerosis, Focal Segmental
,
Renal Dialysis
,
Nephrotic Syndrome
,
Renal Replacement Therapy
pp.1081-1085
発行日 2014年8月10日
Published Date 2014/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014338197
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難治性ネフローゼ症候群,とくに巣状分節性糸球体硬化症は腎予後が不良である.腎機能の低下に加え,体液貯留のために腎代替療法導入が必要となる症例が多い.療法選択に関しては,血液透析が行われることが多いが,低アルブミン血症に伴う血管内脱水,低血圧症,血栓形成などが問題となる.腹膜透析は緩徐な除水が可能であり,体液管理に有効な可能性がある.腎移植の場合は移植腎での再発の可能性があり,再発した場合の移植腎予後は不良である.
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