難病指定腎疾患-保存期CKDと腎代替療法期における管理
その他の疾患 一次性ネフローゼ症候群
武井 卓
1
1東京女子医科大学 第四内科
キーワード:
ネフローゼ症候群
,
Steroids
,
抗炎症剤
,
免疫抑制剤
,
基準値
,
腎置換療法
,
難病
Keyword:
Anti-Inflammatory Agents
,
Catastrophic Illness
,
Immunosuppressive Agents
,
Nephrotic Syndrome
,
Reference Values
,
Steroids
,
Renal Replacement Therapy
pp.473-480
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016238910
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一次性ネフローゼ症候群が2014年7月,厚生労働省指定難病に認定された.一次性ネフローゼ症候群の確定診断がなされ,さらに重症の条件を満たした場合が対象となる.慢性腎臓病重症度分類で腎機能が低下した患者も含まれる.一次性ネフローゼ症候群のなかにはステロイド薬,免疫抑制薬にて治療するも改善せずに腎代替療法に移行する場合がある.腎代替療法開始後は薬剤を減量,中止していくことが多いが,継続する場合は副作用に注意すべきである.なかでも感染症には留意が必要で予防策も講じておく必要がある.免疫抑制薬には効果,副作用のモニタリングポイントのある薬剤もあるため使用法については薬剤ごとに十分に理解し,また患者にも服薬指導を行うことが必要である.
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