特集 高齢者・超高齢者消化管癌の内視鏡治療
2 .各論 (1)食道癌 a.食道癌に対する内視鏡治療の現況
飯塚 敏郎
1
,
菊池 大輔
1
,
布袋屋 修
1
,
貝瀬 満
1
1虎の門病院消化器内科
キーワード:
超高齢者
,
ESD
,
表在食道癌
Keyword:
超高齢者
,
ESD
,
表在食道癌
pp.655-660
発行日 2017年6月20日
Published Date 2017/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CGJ.0000000004
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高齢者,超高齢者の表在食道癌に対するESD は高齢者451 名,超高齢者11 名に施行されてい る.併存疾患のリスクを評価するCharlson Comorbidity Index(CCI)は0 点が53.4%,1 点 が13.7%,2 点以上が32.8%であった.ESD に 伴う偶発症の頻度は低く,5 年生存率は高齢者 で87.4%,超高齢者で87.5%であった.高齢者 においてもESD にて病勢のコントロールは比 較的良好に行えた.併存する疾患の評価を行 い,追加治療などの選択を行うことでESD は表 在食道癌の有望な選択肢になりうると考えられ た.
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