食道疾患の診療
Ⅲ 食道癌の診療 8 食道癌の超音波内視鏡診断
大岩 恵祐
1
,
古川 和宏
1
,
川嶋 啓揮
1
1名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学
キーワード:
EUS
,
食道癌
,
深達度診断
Keyword:
EUS
,
食道癌
,
深達度診断
pp.1084-1088
発行日 2022年8月10日
Published Date 2022/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002312
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食道癌は現行の「食道癌診療ガイドライン2017年版」におけるアルゴリズムに従って治療方針が決定される.検査モダリティとしては食道造影検査,上部消化管内視鏡検査,超音波内視鏡検査(endoscopic ultrasonography;EUS),CT検査,PET検査などが挙げられる.治療方針を決定するうえでは各種検査を組み合わせて行う必要があるが,とくに表在型食道癌の治療方針を決定するうえでは深達度診断が重要となる.食道癌診療において,EUSは画像強調法併用拡大内視鏡と共に深達度診断を担う重要な検査である.また表在型食道癌のなかでも,リンパ節転移が陽性となる症例がある.食道壁は比較的薄いことから,EUSで壁外のリンパ節腫大も観察することができるため,診断および治療に寄与する場合がある.
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