特集 消化器領域における免疫チェックポイント阻害薬の現状・今後の展望
3 .免疫チェックポイント阻害薬の概要
能澤 一樹
1
,
室 圭
1
1愛知県がんセンター薬物療法部
キーワード:
免疫チェックポイント阻害薬
,
抗PD‒L1 抗体
,
抗PD‒1 抗体
,
抗CTLA‒4 抗体
Keyword:
免疫チェックポイント阻害薬
,
抗PD‒L1 抗体
,
抗PD‒1 抗体
,
抗CTLA‒4 抗体
pp.463-470
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001135
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現在のがん免疫療法は,免疫チェックポイント阻害薬を中心に開発が進められている.免疫療法は,がん細胞を直接治療標的とするのではなく,免疫細胞の働きによりがんを抑制する治療である.抗CTLA‒4 抗体,抗PD‒1/PD‒L1 抗体などの免疫チェックポイント阻害薬は,抑制シグナルを阻害することでがん免疫逃避機構を解除し,T 細胞の応答を回復することが特徴である.本邦でもすでにさまざまな癌腫で承認されており,日常診療で扱う頻度も着実に上がっている.免疫チェックポイント阻害薬の作用機序を理解することで,さらなる有効性の改善,耐性機序の解明が進んでいる.また,癌腫を超えてその有効性は示されているが,癌腫ごとの課題も残っている.
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