特集 消化器領域における免疫チェックポイント阻害薬の現状・今後の展望
2 .がん免疫療法の歴史
中島 裕理
1,2
,
中面 哲也
1
1国立がん研究センター先端医療開発センター免疫療法開発分野
2国立がん研究センター東病院消化管内科
キーワード:
腫瘍抗原
,
特異的がん免疫療法
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
個別化がん免疫療法
Keyword:
腫瘍抗原
,
特異的がん免疫療法
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
個別化がん免疫療法
pp.455-462
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001134
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近年,免疫チェックポイント阻害薬の華々しい成功により,大きな注目を集めるようになったがん免疫療法であるが,その歴史は古く1 世紀以上前に遡る.「がん免疫療法の父」であるWilliam Coley による,1891 年に人類史上初めて行ったがん免疫療法である「コーリートキシン」に始まり,腫瘍抗原の同定や免疫チェックポイント分子の発見を経て,現在の免疫チェックポイント阻害薬の成功に至るまで,腫瘍免疫学の発展とともに進められたがん免疫療法の開発の歴史を解説し,今後の展望も含めて紹介したい.
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