特集 血流障害と消化管疾患
3 .血管炎(2)血流障害を伴う膠原病と消化管病変
松本 啓志
1
,
大澤 元保
1
,
村尾 高久
1
,
近石 昌也
1
,
笹平 百世
1
,
塩谷 昭子
1
1川崎医科大学消化管内科学
キーワード:
結節性多発動脈炎
,
顕微鏡的多発血管炎
,
多発血管炎性肉芽腫症
,
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
,
全身性エリテマトーデス
Keyword:
結節性多発動脈炎
,
顕微鏡的多発血管炎
,
多発血管炎性肉芽腫症
,
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
,
全身性エリテマトーデス
pp.67-72
発行日 2018年12月20日
Published Date 2018/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000621
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血流障害を伴う膠原病,おもに血管炎による血流障害による消化管病変について述べる.血管炎とは血管壁に炎症をきたす全身性疾患の総称で,現在,大きく結節性多発動脈炎(PAN)と抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎に分けられる.好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA),多発血管炎性肉芽腫症(GPA),顕微鏡的多発血管炎(MPA)の3疾患がANCA関連血管炎である.そのほかに全身性エリテマトーデス(SLE)も血管炎による消化管病変を認める.血管炎は罹患血管サイズによって病因,病態が異なるが,基本病態は閉塞性血管炎とそれによる虚血性病変と動脈瘤破裂や潰瘍による出血性病変である.
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