特集 消化器病漢方治療―理論と実践
4 .実践:漢方薬治療の実際―このように治療する (6)外科領域における漢方治療
今津 嘉宏
1
,
堀口 速史
1,2
,
宮田 直輝
1,3
,
村上 智洋
1,4
,
廣津 周
1,4
,
田中 慧
1,5
,
田邉 真帆
1,6
,
浜野 愛理
1,7
,
藤崎 章子
1,8
1芝大門いまづクリニック
2堀口クリニック
3国際医療福祉大学三田病院消化器センター
4浜松医科大学医学部外科学第二講座
5加藤レディースクリニック
6大平医院
7日本医科大学女性診療科・産科
8四谷メディカルキューブ泌尿器科
キーワード:
漢方薬
,
performance status(PS)
Keyword:
漢方薬
,
performance status(PS)
pp.1415-1420
発行日 2018年9月20日
Published Date 2018/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000535
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外科領域で,漢方治療を行うときに患者の状態を把握する場合,漢方医学による診断が必要となる.漢方医学の診断には,日本伝統医学の理論を理解する必要があり,専門的な知識が要求される.しかし,performance status (PS)を用いることで,患者の状態を把握し漢方診断を行うことが可能となる.PSの診断に合わせて,補中益気湯,六君子湯,十全大補湯,人参養栄湯を使い分けることが重要となる.外科領域と漢方治療は親和性が高く,漢方薬の基礎研究が進み科学的な解明が行われることが期待される.PSによる評価を活用し漢方薬をより使いやすくするポイントを解説する.
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