連載 内視鏡の読み方
NBI 併用拡大内視鏡の除菌後胃癌および未除菌胃癌に対する範囲診断能の検討
内多 訓久
1
,
岩﨑 丈紘
1
,
小島 康司
1
,
岩村 伸一
1
,
頼田 顕辞
2
,
黒田 直人
2
1高知赤十字病院消化器内科
2同 病理診断部
キーワード:
gastric cancer
,
Helicobacter pylori
,
magnifying endoscopy
,
Narrow‒band Imaging
Keyword:
gastric cancer
,
Helicobacter pylori
,
magnifying endoscopy
,
Narrow‒band Imaging
pp.1641-1646
発行日 2017年10月20日
Published Date 2017/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000155
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2013年2月にHelicobacter pylori( H. pylori)の感染胃炎に対する除菌が保険適応になり,今後胃癌の発生は低下すると思われる1)〜4).しかし除菌後にも胃癌は発生し,今後はH. pylori除菌後胃癌の診断が重要となる.除菌後胃癌は非癌上皮の被覆や混在のために質的診断や範囲診断が難しいと報告されている5)〜7).しかしながら報告のほとんどは弱拡大観察で,おもに表面構造に着目した診断であり,血管構築像に関しては触れられていない.
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