特集 透析患者の泌尿器科疾患に対応する―泌尿器科専門医との連携
13.透析中の排尿看護
池田 綾
1
1日本赤十字社福岡赤十字病院看護部・看護師
キーワード:
排尿看護
,
残腎機能
,
排尿パターン
,
透析離断
Keyword:
排尿看護
,
残腎機能
,
排尿パターン
,
透析離断
pp.632-636
発行日 2025年6月10日
Published Date 2025/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003434
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日本の透析療法を受ける患者の約9割は血液透析を受けている.血液透析を受ける患者の多くは週に3日,4〜6時間の治療中はベッド上での安静を強いられるため,透析中に尿意を催しても,すぐにはトイレに行けない状況にある.とくに導入期患者の多くは残腎機能によりある程度の排尿がみられ,透析中の排泄にストレスを感じている患者は少なくない.排泄はきわめてプライベートな部分であり,プライバシーや自尊心への十分な配慮が必要となる.透析患者の排尿看護について理解を深め,患者の排泄状態や排泄行動への制限を考慮した援助を行うことが,患者が抱える透析中の排泄に伴うさまざまな心理的・身体的負担軽減への一助となる.

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