特集 学びなおし腹膜透析
[コラム]旅行の準備
濱田 千江子
1
1順天堂大学保健看護学部
キーワード:
備品の準備
,
事前のチェック
,
無理のない旅程
Keyword:
備品の準備
,
事前のチェック
,
無理のない旅程
pp.664-665
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003017
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- 文献概要
旅行は日常の良い刺激になり,自分で計画して実行することは自信にもつながるため,日々の腹膜透析(PD)が安定し体調がよければ,患者から旅行の相談がある場合は積極的に旅行の準備に協力することが望ましい.支援にあたっては,旅程を共有し旅行中のPD実施のスケジュールや透析関連の備品の準備について患者と相談する.普段は自動PD(APD)を行っている患者でも,旅行中は連続携行式PD(CAPD)に変更するなど,必要に応じて負担の少ない処方メニューを提案する.旅行中に必要な透析液を患者自身が持参できない場合は,1週間以上の余裕をもって患者自身が手配した配送先に,主治医が臨時の透析液処方を行う.また,移動中でのバッグ交換場所の確保を事前に確認する.バッグ交換の場所の候補としては,レジャー施設や観光先の医務室,空港の救護室,高速道路のサービスエリアなどがある.情報の提供とともに,旅程内で利用を予定している場所には,事前に直接問い合わせをするよう患者に指導する.持ち物を準備する際には,チェックリストを用意して忘れ物を防ぐよう患者に伝え,加えてキット類などは少し余裕をもって行くよう説明する.
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