特集 急性腎障害の最新トレンド
11.急性腎障害時に注意すべき薬物療法
平和 伸仁
1
1 横浜市立大学附属市民総合医療センター腎臓・高血圧内科
キーワード:
急性腎障害
,
腎毒性物質
,
糸球体血圧
,
残存腎機能
Keyword:
急性腎障害
,
腎毒性物質
,
糸球体血圧
,
残存腎機能
pp.417-421
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002952
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
急性腎障害(AKI)の治療の第一歩は,腎毒性のある薬物を中止することである.一方で,すでにAKIが発症している際にどのような薬剤に注意すべきであろうか.やはり腎毒性のある薬物は使用を控えるのは当然であり,一方で,使用が不可避な薬剤であれば,必要最低限の用量に減量するとともに,(残存)腎機能に応じた使用量の調整も必要である.AKI治療の基本が,体液量の維持と循環動態の安定化であるので,血圧が低下あるいは体液量を減少させる薬剤については,その使用の可否について,よく検討しなければならない.また薬物の相互作用や腎保護作用を目的として使用している薬剤についても,継続使用して問題がないか再確認したい.
Copyright © 2024, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.