ケース・スタディ
高カルシウム血症を伴う急性腹症を認めた維持透析患者の1例
谷口 賢之
1
,
大川 智史
1
,
八尋 真名
1
,
名波 正義
1
,
倉賀野 隆裕
1
1兵庫医科大学病院腎透析内科
キーワード:
高カルシウム血症
,
急性腹症
,
維持透析
,
結核感染症
Keyword:
高カルシウム血症
,
急性腹症
,
維持透析
,
結核感染症
pp.219-225
発行日 2024年2月10日
Published Date 2024/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002897
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症 例:70歳代,男性 主 訴:発熱,腹痛,腹部膨満,全身倦怠感 既往歴・併存疾患:高血圧症,良性発作性頭位眩暈症 現病歴:原疾患不詳の慢性腎臓病のため4年前に血液透析を導入され,近医クリニックで外来維持透析を週3回受けていた.38℃台の発熱と上腹部痛を認め,抗菌薬内服治療が行われたが解熱しなかった.症状出現の4日後に当科へ救急搬送された.補正カルシウム値11.5 mg/dLと高カルシウム血症を認めた. 家族歴:特記事項なし 内服薬:沈降炭酸カルシウム1,500 mg,アルファカルシドール0.25 μg,アジルサルタン20mg,ボノプラザンフマル酸塩10 mg,ナルフラフィン塩酸塩2.5 μg 透析時の投与薬:エテルカルセチド塩酸塩2.5 mg(毎透析),エポエチンアルファ 1,500国際単位(毎透析)
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