CKD患者に推奨されるワクチン接種
髄膜炎菌ワクチン(MenACWY)
石塚 喜世伸
1
,
三浦 健一郎
1
,
服部 元史
1
1東京女子医科大学腎臓小児科
キーワード:
髄膜炎菌感染症
,
髄膜炎菌ワクチン
,
エクリズマブ
Keyword:
髄膜炎菌感染症
,
髄膜炎菌ワクチン
,
エクリズマブ
pp.1235-1237
発行日 2022年8月10日
Published Date 2022/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002277
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髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)感染症は,近年のわが国では年間40例以内の発生であり,国内では比較的まれな感染症である.しかし海外ではアフリカの一部で流行しているほか,先進国でも散発的に発生している.また,寮生活やイベントなど,多人数で一定期間,限定された場所で過ごす状況ではリスクが高まることが懸念される.わが国では,髄膜炎菌ワクチンは任意接種として接種が可能である.発作性夜間ヘモグロビン尿症や非典型溶血性尿毒症症候群(atypical HUS;aHUS)の治療薬である抗補体(C5)モノクローナル抗体製剤エクリズマブ(商品名:ソリリス®点滴静注)の投与にあたっては,事前に接種が必要である.本稿では,髄膜炎菌感染症ならびに髄膜炎菌ワクチンについて概説する.
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