特集 透析療法における各種モニタリングのFront line
3.循環血液量モニタ(4)CSM(Crit Sign Monitor)
岩尾 昌之
1
1さかいクリニック透析センター・臨床工学技士
キーワード:
BVモニタ
,
Crit Sign Monitor
,
自動除水制御
,
BVプロ
,
貧血モニタリング
Keyword:
BVモニタ
,
Crit Sign Monitor
,
自動除水制御
,
BVプロ
,
貧血モニタリング
pp.472-476
発行日 2022年5月10日
Published Date 2022/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002128
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CSMは透析コンソールGC―X01に内蔵可能なHt測定装置である.CSMではHt値,⊿BV,酸素飽和度(Sat),PRRの測定が可能で,その精度は採血結果との比較で正の相関を示した(Ht:R=0.933,P<0.01,Sat:R=0.839,P<0.01).CSM内蔵のGC―X01では⊿BVを基に除水速度を自動制御するBVプログラム(BVプロ)が実施できる.これにより,生理的な除水が可能となり,透析低血圧の予防に有用である.透析ごとのHtモニタリングにより骨髄異形成症候群(MDS)患者の貧血亢進を把握し,治療に繫げることも可能であった.BVモニタによる透析装置の制御,自動化は透析医療の安全性向上に大きく貢献できる.
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