透析患者の消化管疾患AtoZ 各論
2.全身疾患に伴う疾患 3 消化管リンパ腫
岡田 裕之
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科消化器・肝臓内科学
キーワード:
MALTリンパ腫
,
Helicobacter pylori除菌療法
,
濾胞性リンパ腫
,
びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫
,
薬物療法
Keyword:
MALTリンパ腫
,
Helicobacter pylori除菌療法
,
濾胞性リンパ腫
,
びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫
,
薬物療法
pp.959-962
発行日 2021年8月25日
Published Date 2021/8/25
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001845
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悪性リンパ腫は,リンパ増殖性疾患の代表的なものであり,リンパ組織を発生母地とする腫瘍の総称である.消化管リンパ腫は節外に発生する悪性リンパ腫のなかでもっとも頻度が高い.消化管リンパ腫の大部分はB細胞性であり,リンパ濾胞の濾胞中心部から濾胞性リンパ腫(follicular lymphoma;FL),その外側のマントル層からマントル細胞リンパ腫(mantle cell lymphoma;MCL),その外殻のmarginal層から粘膜関連リンパ組織(mucosa―associated lymphoid tissueリンパ腫;MALTリンパ腫)が発生する.また,びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(diffuse large B―cell lymphoma;DLBCL)は濾胞外から,あるいはMALTリンパ腫あるいはFLのtransformationによって発生する.
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