特集 ダイアライザ・ダイアフィルタの今後を考える
1.ダイアライザ・ダイアフィルタの歴史と今後の展望
峰島 三千男
1
1順天堂大学
キーワード:
ダイアライザ
,
ダイアフィルタ
,
中空糸型
Keyword:
ダイアライザ
,
ダイアフィルタ
,
中空糸型
pp.415-424
発行日 2021年5月10日
Published Date 2021/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001703
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透析療法が今日のように隆盛を極め,数多くの患者を救命・延命しえた理由の一つとして,ダイアライザやダイアフィルタの開発・改良を挙げることができる.黎明期の透析療法にはさまざまな形状のダイアライザが開発されたが,中空糸型が登場して以来これに集約された.中空糸型は他の形状と比べ小型化を可能とし,性能,安全面,操作性など多くの点で優位であるが,チャネリングなど改良の余地は残されている.ダイアフィルタの性能は膜性能のみならず,治療モード,操作条件によるところが大きい.また,濾過に伴う性能の経時減少はHDFにおける重要な問題であり,これを少しでも軽減すべく個々の患者の病態に適した治療条件の設定やダイアフィルタの選択が重要である.
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